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世界はパラレル【HQ・ヒロアカ短編】

第9章 恋とはどんなものかしら(ファットガム)



3時間後。違法客引きの指導から帰って見てみるとコメント欄は、さながら大喜利会場の如く。


[俺と一緒にクリスマスパーティ(警備)行こうぜ!]
[ウチの店クリスマスも空いてるで!!]
[クリぼっちな俺、ファットガムの腹に沈んでしまいたい]
[わかるwwwファットさんなら受け止めてくれそうwww]


しかも全部男とオバチャンから。

「……まあ、こうなるわな」


その時、携帯のバイブレーションが新着コメントを知らせる。
タイミングの良さにどこか運命じみたものを感じ、鼓動が高鳴る。画面上部の通知をタップして、そのコメントを表示させる。


[もしよろしければ、弊社のクリスマスイベントに出演頂けませんか?]

ファットガムはズッコケた。


アイコンは江洲羽(えすは)市内のショッピングモールのロゴだった。なんちゅーか、期待した自分が恥ずかしいわ。

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