第2章 宿題(黒尾)※
事後処理を終えると、椅子に座る私に黒尾が後ろから抱き着いてきた。
「、初めてなのに俺ばっか気持ち良くなっちまってなんかヘコむわ。今ので嫌いになったとかナシだぜ?」
甘えた声で擦り寄ってくる。
あのクールぶった性悪がこんなデレ方をするなんて、ちょっと意外だった。
「別に気にしなくて大丈夫。最初から嫌いだからこれ以上落ちることはないよ」
「連れねーな。オマエの気持ちいいトコ、これからじーっくり探してやるからな」
悪戯に笑って後ろから抱き締めたまま強引に顔を覗き込もうとする黒尾。顔を背ける私。
「ッ発情最低クソ野郎……」
「…」
名前を呼ばれ、不意打ちのキス。
「お前も一回くらい素直に俺のこと好きって言ってみろよ」
「…アンタが死ぬときくらいは言ってあげる」
「なにそれ、プロボーズ?一生添い遂げようってこと?ちゃん大胆」
「ホント都合良く出来てるんだね、黒尾の脳ミソ」
-end-