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誰も知らない。【気象系BL】

第12章 顔


渡されたビールをグイグイと飲み干す





「なぁ、ニノ」

「うん?」



「今日…そのつもりで来たんだろ?」

「ん…」


「シャワー浴びてくるから用意しとけよ」


それだけ言い残し俺はシャワーに向かった











シャワーから戻り、リビングを覗くと
既に電気は消えていて。

…ちゃんと言い付け守ってんじゃん



寝室のドアを開ければテーブルランプのオレンジが煌々としてる

ベッドの脇に揃えられたスリッパと
畳まれたニノの服

頭まですっぽり掛かった掛け布団を剥ぎ取ると
生まれたままの姿のニノが丸まっていた



「解した?」

「いや…」

「何やってんだよ」

「ごめっ…」


「やれよ」

「…ここで?」

「あたりめーだろ?」


サイドボードの引き出しを開けてローションを取り出したニノが
自らの指にそれを垂らすと
俺に見えるようにしてその指をナカに押し沈めた


「んくっっ… はっ…ぁ」

「エッロいね、にのちゃん」

「やっ…言わなっ…!」


「好きなくせに。
よーく見えてるよ?」


目尻に溜まる涙が
身体をブルッと震わせたと同時に零れ落ちた


「も、挿れて…?」




「この、変態が」




見下すように耳元で言い捨てると
興奮したのか、ニノの中心がビクンと揺れて質量を増した
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