第12章 顔
「挿れてやるけど自分のに触んなよ?」
指を突っ込んだまま
瞳を潤ませてコクコクと頷く従順なニノに欲情する
着ていたものを脱いで
見せつけるように目の前に晒せば
ゴクリと生唾を飲む音が聞こえた
足を高く上げて最奥を突けば
「あああああっっ!!!」
身を捩って悲鳴にも似た声を上げる
だけど俺は
構わず腰を送るんだ
「はあっ、あっ、あっ、雅紀っ…!」
「オラ、もっと鳴けよ!」
「ぁぁっ! も、おかしくな…っ…あああっ!」
ニノが意識を飛ばしても尚
飽きるまで抱き続けた
これもいつもの事だ
「だってほんとコイツ、バカなんだもん!」
「バカ バカ言うなよっ! ちっちゃい子も観てんだぞっ!」
収録中
ニノの俺イジリにスタジオが湧く
今日も設定通りの相葉雅紀を演じ続けるんだ
収録が無事終了すると
楽屋に帰る途中の廊下で
隣りを歩くニノの腰を引き寄せ、耳元で囁いた
「…わかってんだろ?
今日も俺んち来いよな」
☆END☆