第12章 顔
実はこの
『絵のモデルをやって欲しい』
ってのは口実で
ホントはね…
「相葉ちゃん、足をもっとこう…」
「こう?」
相葉ちゃんの足の位置を調整しながら
わざと大事な部分に手の甲を触れさせる
「あっ…!」
ピクン、と身体が揺れて
条件反射で腰を引くから
「ほら、またズレたよ? 腰はもっと、こう」
正面から腰を引き寄せると
少しだけ反応した相葉ちゃんのムスコ(笑)
「ふふっ。興奮してんの?」
「違っ…!」
真っ赤になって否定するけど
それに反してムクムクと大きくなってるよ?
「これじゃあ描けないなぁ。
収まるまで待つ?」
「ごめんっ…」
「いーよ。男性モデルはみんなこうだし」
「みんな、って、え…?」
「前ね、人間キャンパスってのやったの
モデルは男性でね
肌に直接筆や手で色を塗るから
どうしても勃っちゃうんだよね」
「おーちゃんそんなこともやってるんだ…」
「アートだよ、アート」
「アートの世界って奥が深いんだね…」
「だろ?」
『アート』って
なんて便利な言葉なんだろ(笑)