第12章 顔
「ねぇ、リーダー
俺の他には誰がモデルやったの?」
「うん?芸能人では相葉ちゃんだけだよ
あとはね、俺の十数年来の親友だけ」
「…ほんと?」
「そんなとこ嘘ついてどーすんの(笑)」
いや、全部嘘だけども。
「心から信頼出来る人にしか
こんなこと頼めないだろ、
いくらアートの為だって言ってもさ?」
「リーダー…
俺のこと、そんな風に思ってくれてたんだ…
俺、精一杯モデル努めるよ!」
「ありがとう、相葉ちゃん!!」
大好きだぜ、その単純さ(笑)
数時間後
俺のアートは出来上がった
作品自体はオマケみたいなもんだ
俺の目的は、そう
“自ら描いたアートをおかずにすること”
「ぁんっ、ぁっ、綺麗だ…綺麗だよ、相葉ちゃんっ…!!やべっ…もうっ…ぁ、ぁ、あああああー!!!!」
これが俺の裏の顔。
☆END☆