第8章 色香 × Green。
「よく俺だってわかったね?」
「えっ?」
「部屋真っ暗なのにさ
一発で俺だって当てたから」
「あぁ…
手の感触でね、わかったの」
「へぇ。それって凄ぇ特技じゃね?」
松潤の手が
俺の手と重なった
「ニノの手もリーダーの手もわかるよ
多分翔ちゃんの手もわかるかな」
「なんだ
俺だけ特別ってわけじゃないんだ?」
「ふふっ。特別が良かったの?」
「潤くん…?」
「俺はこっちの感覚覚えてもらうから、いいよ」
「こっち、って? んんっ、」
潤くんの唇が
俺の唇を塞ぐ
柔らかくて
優しくて
甘い。
「覚えた?」
「…なん、で…」
「俺もお前が好きなの。」
「俺『も』…?」
「気づいてねーの?
まー、俺のこと好きだろ、」
何言ってんの、松潤
「俺の勘違いじゃないと思うんだけど?」
待って
待ってよ
『まー、俺のこと好きだろ?』
松潤の言葉が頭の中でエンドレスリピートされて
『もう認めちゃえよ?』
俺の心の声が聞こえた