第8章 色香 × Green。
「お願いしますっ…! 行かせてください!!」
主治医に頭を下げるも
険しい顔をされた
「先生、お願いします…絶対無理しないので…」
はぁっ、と溜息をついて
先生は困ったように俺を見つめる
「約束だよ? でもいいの?座ったままでなんて、」
「私からもお願いします。
会社もメンバーも、先生さえOKを出してくれれば良いと言ってくれてるんです。
相葉には絶対に無理はさせませんから!」
音楽番組でナイスな心意気を歌う
どうしてもそれに出演したくて
無理を言った俺の意志を汲んでくれて
マネージャーも同じように頭を下げてくれた
「…わかりました」
主治医の許可が降りた。
俺は嬉しかった。
メンバーやスタッフさんには迷惑をかけてしまうかもしれないけど…
移動の車に車椅子を積んで
楽屋からスタジオへはメンバーが車椅子を押してくれた
「絶対無理すんなよ?」
「俺達がカバーするからな」
松潤と翔ちゃんが優しく声をかけてくれる
「大丈夫だよ、相葉ちゃん」
「アンタはノリノリで堂々としてりゃーいいのよ」
リーダーもニノも
それぞれの優しさで俺を包んでくれた