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誰も知らない。【気象系BL】

第17章 歌を忘れたカナリヤ


入所してからは様々な困難があった
合格した高校も…すぐに辞めざるを得なくなってしまった

半分騙されたような形で
俺はハワイでメジャーデビューをする事になった
グループ名は『嵐』
嵐を巻き起こすようなグループに、って…
なんだそれ!!











「なぁ、逆再生って言葉をただ逆さまにするだけじゃねぇーんだな?」

「え? 今更?!」


鋭くニノにツッコまれて
だよなー、と納得する

オオノサトシ、だったらどーなるんだ?
何気なく…置いてあったメモ帳にカタカナで自分の名前を逆から書いた

“シ、ト、サ、ノ、オ、オ”

でもこれじゃ駄目なんだろ?

じーっと文字を見つめたあと
無意識に、
本当に無意識に
その下に “シ、ロ、サ、キ、オ、ト” と書いた




「あ!!!」




逆再生とは全く関係ない事だけど
俺は気付いてしまった


「どーしたの、大野さん?」


メモを覗き込むニノが不思議そうな顔をしてる


「何、それ?」





“シ、ト、サ、ノ、オ、オ” 
“シ、ロ、サ、キ、オ、ト” 





“シ、●、サ、●、オ、●” 
“●、ロ、●、キ、●、ト” 





“●、ト、●、ノ、●、オ” 
“シ、●、サ、●、オ、●” 






二人の名前を並べたら
互いの名前が
互いの名前の中に入っていた


音さん
ねぇ、これって…偶然…?
それとも……
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