• テキストサイズ

誰も知らない。【気象系BL】

第1章 葛藤 × Red。 Vol.1


「ビールでいい?」

「あっ、俺やるよ!
しょーちゃん着替えてきなよ?」

「ありがと。
適当に見繕っちゃって?」




― バタン ―




自室のドアを閉めると
一気に脱力する。

俺、相葉くんと二人だけの空間に
こんなに気ぃ張ってたんだ(笑)



気替えを終えてリビングに戻ると

「しょーちゃん、早く♪早く♪」

相葉くんに手招きされて
いそいそとソファーに座る。



「「カンパーイ!」」



目の前に
プライベートな相葉くんがいる。
しかも、二人きり。




「昨日のロケさ、ホント楽しかったよね!
あとは視聴者的にどうか、だよなぁ」

「俺らがあんだけ楽しめたんだから
視聴者だって楽しんで見てくれんじゃないかな?
相葉くんの一生懸命な所は
画面を通してもちゃんと伝わるよ」


「しょーちゃん…」



潤んだ瞳に、ドキリとする。



「でっ、でもさ
『恋バナしよう』は無いわぁ〜」

「あはは! あれはホントごめん!」



「相葉くんはさ、」


「うん?」


「居るの? そーゆー人」



「えっ…?
珍しいね、しょーちゃんがそんなこと聞くなんて」


「カメラ回ってる時に逆に聞けばよかった?」

「やめてよ!(笑)」


あひゃひゃと一笑いすると
突然瞳を曇らせた。



俺、なんかマズイこと聞いちゃった…?
/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp