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誰も知らない。【気象系BL】

第1章 葛藤 × Red。 Vol.1


「あっ、でも翔ちゃん車で来たんじゃ…」

「そうだけど、そこはノープロブレムよ?」



俺がこの店を利用する理由
それは
車で来ても帰りは送ってもらえるところ。
その為に会員になってるからね?


「そうなんだ…
じゃ、ホンット申し訳ないんだけど、宜しくお願いしますっ!」

深々と頭を下げる相葉くんに苦笑いして
気にすんな♪ってアイドルスマイルを見せてやった。




明日の仕事は
俺も相葉くんも、午後からで
もしよければうちで飲み直す?って誘ってみた。
なんなら、泊まってってもいいよ、って。

いや
やましい気持ちなんてないんだ
単純に
もっと、相葉くんと一緒に居たかっただけで…



「いいのっ?!」
「いや、誘ったの俺だし(笑)」

「ありがとぉ、しょーちゃん!
もー、大好き!」



『大好き。』



その言葉の破壊力ったらハンパない。
しかも俺
相葉くんに抱きしめられてるし…






自宅に帰ると
朝、脱ぎ捨てたまんまの服を片付けて
こんなことならもうちょっと片付けときゃよかったななんて思いながら
相葉くんを招き入れた。


「おじゃましまーす!
しょーちゃんち来るの、久々だね!」

「そうだねぇ」


実家暮らしの時は今みたいに忙しくなくて
メンバーがお互いの家に行き来してたのに
ここんとこそんな交流もめっきりなくなって
最後に相葉くんがこの家に来たのも
もう随分と前のことだったな、なんて思い返していた。
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