第1章 最底辺だって、幸せは身近に
テーブルに着いて、間もなく運ばれてきた中生とお通し。
「いただきまーす!」
カチンとジョッキを鳴らしてから、傾けた。
「おいしー!」
喉渇いてたから、ビールがすっごく美味しい!
あれ?チョロ松、いつもみたいに飲んでないな。
まぁ、無理もないか…
「まだ、信じてもらえない?」
「それもあるけど…こういう居酒屋行くのって、僕ら六人が一緒だからだと思ってた」
「あー…二人きりだからおしゃれなお店行くと思った?」
「雪菜さんにはそういうのが似合うから」
「あはは。ありがと」
そう言ってジョッキを傾ける。