第7章 最初で最後のコンサート
次の日〜
「おはようございます!」
朝一番に起きてきたのはやはり櫻井さん。
櫻井「ちゃん、昨日は…」
「昨日はごめんなさいっ!
心配してくれて嬉しかったです。
でも、不安で押しつぶされそうで、
それを消すには練習しかないって思ってて…。
でも違ったみたいです。私、昨日帰ってから
いっぱい考えて、もっと大切なものがあるって
気づいたんです。…それはみなさんです。
みなさんがいたから、私はここで
笑っていられる。スポットライト浴びることができる。
だから、今回のコンサートは
私からみなさんにどれだけ恩返しできるか?って、
明るい考えが生まれてきました!」
言えた。ちゃんと櫻井さんに言えた。
すると、急に視界が暗くなった。