第7章 最初で最後のコンサート
教室にはまだ誰も来ていなかった。
菅田「やっりぃー!一番〜!」
「二番ー!!」
窓際の席だから、荷物を置いて窓を開ける。
校庭から、部活動の声が聞こえる。
何も喋らなくても気まずくない。
私も将暉くんも、お互いにそんな感じなんだと思う。
菅田「相葉くん、よく巻けたね!笑」
「あー、朝ちょっとバレそうだった!笑
でも、私が出るときまだジャージだったから
一緒には来れなかったなー!」
菅田「相葉くんってさ、クラスのムードメーカーで
明るくて優しいから女子からも男子からも人気で。
いつも相葉くんの周りには誰かしらいて
なんか羨ましい。あーあ。俺もあんな風になりたい!」
菅田くんがそんな風に思ってたなんて。
たしかに相葉くんは和ませる力とかあるなー。