第7章 最初で最後のコンサート
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担任の先生が自己紹介と出席を取る。
私は窓際の前から二番目の席…。
高倉くんは、斜め後ろ…。
梅田典子「梅田典子です。中学では合唱部でした。
よろしくお願いします!」
それぞれ自己紹介をする。
そして係決め。
なんと高倉くんと一緒の文化祭委員に!
夢みたい…!
そんなこんなで帰り道。
駅までの道を一人で歩く。
高倉泰人「梅田!」
振り向くと、走ってくる高倉くんの姿。
梅田典子「高倉くん!走ってきたの?」
高倉泰人「だって、梅田気づいたらいなくなってたから!」
梅田典子「ふふっ。汗かいてる!」
そういって、ハンカチを差し出すと、
それで汗を拭く高倉くん。
高倉泰人「これ、洗って返す!ありがと!」
駅に着いて電車に乗り込む。
高倉泰人「俺、梅田と一緒の委員会になれてよかった。」
梅田典子「…私も!頑張ろうね!」
高倉泰人「おう。あ、あのさ、中学の時って
好きなやついた?」
突然の質問に胸がざわつく。