第7章 最初で最後のコンサート
梅田典子「す、好きな、ひと?」
高倉泰人「おう。」
梅田典子「いた…よ。高倉くんは?」
高倉泰人「俺も。好きなやついた。
てかね、今も片想い中。笑」
知らなかった。高倉くん、好きなひといたんだ。
梅田典子「どんな子なの?」
高倉泰人「合唱部だった子。」
その時、電車が大きく揺れる。
咄嗟に高倉くんに掴まってしまう。
梅田典子「ご、ごめんなさい!」
離れようとすると、それを高倉くんが止める。
高倉泰人「このままで、大丈夫。」
恥ずかしくなって下を向いたまま、時間が過ぎる。
そして最寄駅に着くと、自然と2人で降りる。
高倉泰人「俺の好きなひと、わかったら教えて。」
梅田典子「うん。私の好きなひとは、
サッカー部だったよ。…じゃ。また明日!」
それだけ言って、私は走りだす。
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監督「カーット!いいねー!青春感出てた!」
菅田「いい感じじゃん!すごいよ!」
「将暉くんのお陰だよ!
うー、急に眠気が…。