第7章 克服の時間
散々に胸元をいじられ、舐められ、辱められてから、トウェインさんが胸から離れる。
ずっと刺激を続けられてて、もう話をする余裕もないくらいに頭がクラクラしてる。
そっか…熱、まだ下がってないんだっけ。
スルリとホットパンツを脱がされるも、身体がクタリとしてしまって、もう抵抗なんてしようとも考えられなくなった。
トウェインさんの目に捉えられて、いくら中也さんを考えていたって、もうどうしようもないんだって、どこかでやっと理解した。
「大人しくなっちゃったね。どうしたの、抵抗もやめちゃって」
『………、ねがい…』
声を振り絞って言うと、トウェインさんがん?と聞き返す。
『…っ、お願い…します……ッ、から…』
タイツにかけていた手を離して、私の頭にそっと手を当てて、トウェインさんは私が言うのを待ってくれる。
「…お願いします、の続きは?」
『も、無理…中也さんにも、知らせません……贈り物もしない、からっ………組合の作戦にも協力します、から…ッ』
涙が出る溢れて止まらない。
こんなに弱いの、すぐにこうやって色んな人を裏切っちゃうの。
「知らせないんだ。で、僕らに協力するなんて言って…どうして欲しいんだい」
優しい声色で頭を撫でながら聞くトウェインさんに余計に胸が苦しくなって、縋りつくように、甘えるように、懇願する。
『…ッ、これ、もうしないで……っ?中也さんとは離れます、から……お願いっ…私から中也さんを、取らないで……』
矛盾した事を言っている自覚はある。
でも、矛盾なんかしていない。
私から中也さんを取らないで……___
「………ボス?聴いたでしょ、もうこれくらいで良くない?この子にとったら相当な苦痛だって事くらい、もう分かってるでしょ」
トウェインさんの声に、声を押し殺し、喉をひくつかせて泣いてしまう。
「いいだろう、やめてやれ。ただ、ミス白石…その要求は飲んではやるが、少しでも我々の計画の邪魔をするような素振りをみせれば、またトウェイン君に働いてもらうよ」
『…は、いッ………』
想像しただけでも恐ろしい。
キスとここまでは、我慢した。
頑張った、私の中ではいっぱいいっぱいに頑張って…中也さんを、裏切った。
だけど、下は触らせてはいけないような気がした。
そこは裏切っちゃいけない気がした。
___中也さんから私を、取らせちゃダメ…