第6章 あたたかい場所

私の反応が段違いに大きくなったのを確認してか、中也さんが私の頭をもっともっと撫で始める。

｢力抜けっ…ｷｯﾂ……！｣

『あ、あッ…やああｯ！何これｯ、しらない！しらない！！』

中也さんの指が奥の方をゆっくり擦り、全身に電流が走るかのような刺激が駆け巡る。
気持ちよすぎて涙までまた出てきて、わけのわからないことになって首を横に振り乱す。

｢落ち着けって…指一本でこれかよｯ……っく、ｯ｣

『やあｯ、あッ…！あああッ！！……んくｯ…！？んんｯ！！』

私を落ち着かせるように頭を撫でながらキスをおとされ、中也さんの舌が私の舌に絡められる。
いきなりの出来事に余計に身体がビクつきはしたけれど、次第にああ、やっと来てくれただなんていう感情が頭を埋め尽くしていく。

『んｯ、ふぁｯ……ッん…』

自然と身体から力が抜けていって、中也さんの舌と指が優しく私を気持ちよくしていって、段々と上り詰めてくる何かに胸もあそこもｿﾞｸﾘとしていた矢先、中也さんが私の頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと撫でて後頭部を押さえた。

たまにする息継ぎで角度を変えて舌を絡ませ、その快感に酔いしれていた時。

『……ん、ッんん！！？んあッ…あッ…ん、！！』

ナカにもう一本、指が入ってきた。
突然の事に身体も脳も対処できなくて、痛いくらいにナカを締め付け、中也さんの指がもっと私のナカで存在感を増す。

中也さんはそのせいか暫く指を動かすのをやめて、親指でｸﾘｸﾘと蕾をまたいじり始めた。

『ふｯ、んんッ！んッ………～〜ｯ、あッ…』

唇を離して目を見つめられ、中也さんが困ったように優しく微笑む。

｢痛く、ねえか…悪い、いきなり増やして。とりあえず息整えて力抜け。もっと気持ちよくしてやりてえ…｣

『ﾊ、ｯ…あ、……ちゅ、やさん……っ』

どうした、と後頭部を撫でられて、力が少しずつ抜けていくのを確認してか、ゆるゆると二本の指を出し入れし始める中也さん。

『……っ、何でも』

｢…｣

言うのが今更だけど恥ずかしくなって顔を背けるも、段々とおかしくなるくらいの快感に飲み込まれていく身体にやっぱりちょっとだけ怖くなって、中也さんを再び見つめる。

それでもやはり口にするのが躊躇われて、目を伏せた時。

｢キス、するか？｣

中也さんの方から、私が待望していた言葉が紡がれる。
ｺｸ、と頷けばまた唇が合わさった。