第28章 少女のいる世界
『大丈夫、です…いつもの事、でしょう…?』
「…そうだな、いつもここ、こうやってほぐしてるし」
『……ほら、だったら私ならなんともない…です』
「………誰がいつ、お前の本気で怖がるような触れ方で抱き倒したことがある?」
彼の声で、私の張り詰めていた何かがプツリと糸を切らしてしまう。
『私が、怖がる…?…どう、して?』
「…実兄にされたような行為は、絶対に俺がついてて、抱きしめてやれる時にしかしてやらなかったはずだ。それに、俺なら先に絶対指で解す」
『…あ、ごめんなさい…まだ記憶おかしかったみたい。…うん、確かにそ「お前、そのまま俺にまで嘘吐き続けんのかよ」…嘘、って』
いつだ…どの、タイミングだ。
いったいいつバレた。
「…首領にそれを聞けたのが昨日のことだ、驚くことに誰も、お前のことを覚えてる奴がいなかった」
『!…どういう、こと?貴方…なんで、私のことなんか覚えて…』
「それで問い詰めてみたら、時間はかかったが首領から、お前が俺に記憶のこと…迷惑かけねえようにって頑張って合わせてるっつうもんだからよ」
『…あんなに壁、張ってたのに』
「んなもんどうってことねぇよ、全部ぶっ壊した」
力技…そういうの、嫌いじゃない。
…それにしても、どうして私のことを覚えてなんていたんだろう。
誰かに言われなきゃ、思い出せないはずなのに。
「正直に言え。…お前、今俺にこんな事されてんだぞ…普通こんなことされりゃ、相手が誰だろうと怖がりくらいする。けどお前、監禁されてること自体には怖がっちゃいねえだろ」
『よくおわかりで』
「…今こんだけ繋がれて、散々な格好させられて…何て思ってる。お前今、何を感じてる」
『……よく私のことなんか見つけられたなぁって』
お気に召さなかった回答だったのだろうか。
でも、こうでも言わなきゃ、知られちゃったら終わっちゃうかもしれないじゃない。
何故だか悔しそうにして、彼は私の秘部にローターを挿入する。
『ひ、っ…ぁ…、…』
異物感に声を漏らすも、更に彼は私の陰核…それから乳首に二つ。
計四つの玩具を固定させて、微振動を与え始める。
『ぁ、あ…ッあ…っ!!』
「……一時間くらい経ったらまた来る」
一時間も、このまま…?
私の、身体…こんな玩具で…
怖いのに熱くなり始めるから、余計に私は怖くなった。