第28章 少女のいる世界
「お前さぁ…思い出すのそこなの?なあ、そこでいいの?」
『よっぽど嬉しかったんだよ、多分』
「あーはい、わかった。もういい、とっとと寝ろお前、また明日好きなだけしてやっから今日はもう寝ろ頼むからマジで」
『いっぱいしたいのは中也さんでしょう…?』
「蝶はしたくねえの?」
『んーん?でも、寝てるうちにいっぱいどうせしてもらえてるんだろうなって思ったら、なんか嬉しいのでいっぱいになっちゃって』
ただ素直に言っただけなのに、顔を隠すかのように抱きしめられて、そのままトントン、と背中を撫でられる。
そんな動きに簡単にうとうとさせられて、そこで初めて、自分がずっと気を張っていたんだということに気が付いた。
『ぁ、れ…?…なんか、あったかい』
「……寝れそう?怖くない?」
『ん、…怖くな、……__』
寝付き、こんなに良かったんだ。
なんて感じながらもう意識も保てそうにない頃になって、彼の柔らかな口付けが、唇と瞼に落とされる。
そして額に一つ落としてから、彼の“おやすみ”という言葉を耳にして、体に入っていた力を抜ききった。
『ちゅやさ…、……ま、た…明日、ね…?』
「!おう、また明日」
幸せ。
そんな気持ちで、満たされてる。
そんな気持ちで迎えたはずの睡眠が、朝になってようやく頭をまともに働かせたのは起きてからすぐの事だった。
『ンッ、…ぁ、ふ…ぅッ…』
目の当たりにした…久しぶりに。
目を開く前に私の体を支配する快感が、体を敏感にさせていた。
そんな違和感に目を開けると、綺麗な彼の顔がすぐそこにあったのだ。
心臓が止まるかと思った。
「ン…ッ、…っは、…!…、はよう」
『ぁ…ッ、お、はょ…ござい、ます…』
思わず布団で口元を隠すと、彼の目がムッとする。
もしかして…拗ねてる?
「…お前、やっと起きたのにそれでいいと思ってんのかよ」
『え…、やっとって…!?ち、中也さんいったいどれだけして…ッ!!!、っあ…っ、手…ゆ、びダメ…ッ!!?な、…ッあ!?♡…舐め、ちゃ…ぁ…っ!♡』
口元を隠すのに持ってきた指に口付けたかと思えば、目の前でそれを舐められる。
思わず羞恥に目を瞑ると、更に舌が絡んでくるようになった。
「食っちまおうと思って」
『たべ、な…ッ、ぁ…ああぁ…♡』
「!……いい子」
朝から、何を…