第24章 繋がること
「…それで昨日は我慢してたのか?恥ずかしくて…あんな敏感になってたくせに」
『…っ、ふ…ぁ…♡』
指で頬を撫でれば、そんなことにさえ感じて肩を跳ねさせる。
なんだよその理由…本当に従順すぎるというか、俺のことしか考えてないというか。
「それかあれか、誘ってたけど結局俺が気付いてやれなかったか…まあそっちの方がありえるか。…俺の指咥えてんのに揺れてんなぁ、腰…俺のために頑張ってくれてたんなら、ちゃんと可愛がってやらないとな」
愛しい相手にそんなことを素直に暴露されて、嬉しくならない男がいてたまるものか。
蝶のナカにあった指を、ゆっくりと出し入れし始める。
彼女が溢れ出させる快感の蜜が水音を響かせ、まだ弱い所を刺激していないのに彼女の膝がガクガクと小刻みに揺れ始めた。
『は…っ…は、…ふ…ぅ…あ…♡』
「気持ちいいのか?余計にトロトロんなってきた…まだ指一本だけなのに」
『言わな、でくださ…っ…ぁ、好き、これ…♡』
「じゃあずっとこのまま続けててやるよ」
言った途端に、蝶がえ…、と声を漏らす。
物足りないような、切ないような。
しかし彼女からしてみたら、恐らく心地よいくらいの刺激はこれなのだ。
ゆっくりと、心の奥底まで解していくような愛撫。
『ち、中也さ…わ、たし変…っ、♡』
内壁が膨張してきたことによって、彼女が何を言おうとするのかも検討がつく。
けれど、それを俺は知らないふりをする。
「なんで?どこも変じゃねえよ、なんならいつもより俺の指によがって気持ちよくさせられて、可愛らしく鳴いてくれてるくらいだが」
『!!!!…っ、…こ、え…近…♡…なん、で…♡…あ、っやだ…きちゃうのッ…きちゃ…っぁ、あ……っ、!!?』
腰をガクッと大きく痙攣させかけた瞬間に指を抜く。
つくづく俺もいやらしい奴だ…こいつをもっといやらしくしてやりたいだなんて。
「…その顔、すげぇそそる」
『か、おって…見えない、んじゃ…ッ』
「見なくても分かるさ、お前がどんな表情してるかなんて…お前、今誰の腕の中でいいようにされてるか分かってんのか?」
『ひ…ッ♡…あっ…あ、うぁ…ッ♡』
再び蝶の目を手で覆ってから、彼女の蜜に塗れた指で陰核をぬるりと撫で始める。
「お前今…お前が相手になると世界一変態になっちまう男の腕の中にいるんだぜ?…狂っちまえよ」