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第23章 知らなかったこと


途端に漂い始める悪寒…しかしそれは、すぐにまた新たな異変へと変わっていく。

『…ッ…ハ…、っぅ……、は、ぁ…っ』

「効いてきたか…殺すには惜しいくらいの能力にその見た目だ…飼ってやらないこともない」

『ぁ…っ、あッ…や、やだ、っこれ…やだ…ッ』

「蝶!!?っ、手前そいつに何を『ひ、ッあっ…!!?』!!!」

息を吹きかけられただけでも胸がおかしいくらいにバクバクする。
何かがやばい、本能で…否、それだけじゃなく経験でわかる。

知ってるから、この薬。
よく似てるから、昔使われていたものと。

「すごい効きようだな…嬢ちゃんもしかして、経験済みか?」

『な、っぁ…に、が…ッ、は、んっ…ぁ…』

「…知らねえって顔してやがる…まあいい。これからたっぷり可愛がってやるよ」

身体を担がれればそれにさえ過敏に反応して、自力じゃどうしようもないほどに身体が震えて、跳ねる。

「お前らは…この嬢ちゃんが可愛くなりきった姿を拝ませてからゆっくり殺してやるよ」

「!!待…ッ、ぐ、あ…ッッ」

どこかの部屋に入って、扉が占められて。
それからシェルターのような建物の中で、まっさきに私は鎖に繋がれる。

…知ってる、何を求められてるのか。
シたことあるから。

『ぁ…っ、ぁ……』

「安心しろ、あいつらのおかげで他には誰も来ねえよもう…まあ、自滅して骨までやっちまったあいつらも来ねえだろうがな」

『ひ、ッ…ン…っ』

丁寧に…というよりはゆっくりとはだけさせられて、開放感が漂ってくる。

「すぐに慣れるさ…いい頃合になったら、ちゃんと価値ある者として売ってやるからよ」

まさかこの人、奴隷商人…?

気づいた頃には遅かった。

『ん、ッ…んん…!!』

口に布をかまされてテープで塞がれ、それから視界まで奪われた。
ああ、ダメだこれは…こんな事されると、抵抗も何も出来ないのに。

「にしても妙だな…能力を使えば抜け出せるだろうに。…こういう事、された事があるのか?なあ…」

『んんぅ…ッ!!?…っ、ん、…んんッ!!!』

「…催淫剤入りとはいえ出来上がってるにも程があるぜ?嬢ちゃん…気に入った」

身体が跳ねるのに合わせて鎖が揺れて音が鳴る。
上でひとつにまとめられた手に力も入らなくて、触れられた太腿から…あそこへの刺激がやまなくて。

____可愛い…いい子だぞ、俺の妹は
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