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第21章 親と子


「おいおい…蝶…?お前今日、いつにも増して様子が……おい?俺が誰だが分かってっか?」

『ぁ、っう…あ、っ♡…ち、ちゅうやさ…中也…ッ、じゃなくて…っ?あ、れ♡…おかし…っぁ…ちゅうやさ…♡』

「あー…可愛いからもうどっちでもいいわ………指、どうして欲しい?」

『ふぇ…ッ、?…ぁ…ゆ、び好き…♡ちゅやさんの指、蝶大好き…♡』

「……頭トんだか?遂に…女の顔んなってんぞ…っ」

グ、と曲げられる指。
ナカで彼の指が曲げられれば、それだけの事に身体中が悦んで、もう限界なんてとっくに超えてるはずなのに、もっともっとと敏感になっていく。

『ぁあぅッ♡そこっ…やらぁ!!♡♡あっ、…ち、よおかしくなっちゃうの!!♡あたまバカになっちゃうのぉ…、!!♡♡』

「もうなってんだろうが、バカ…お前そんなに可愛かったか?今日、いつもより素直じゃねぇか」

『!?…ッ、!!?♡♡……っふ、…ぁ…あぅ…ッ!!?♡♡』

初めて言われた、そんなこと。
それに、お世辞じゃないって分からせるほどに、中也が目を見開かせて私を見る。

片手で撫でられてそんな事にも感じきって、一瞬…恐らく潮を吹いた。

「っと…一本でこれか?……なら二本入れたらどう可愛くなっちまうんだ?今日の蝶は…」

『に、ほ…ッ!!や、ッあ…あぁ……♡♡……〜〜んあぁっっ!!!♡♡』

「……なんて顔してくれてんだよ…そんじゃあそろそろ、蝶の一番イイところを撫でてや____」

中也の指が曲げられ用とした時だった。

ピリリリリッ、と鳴る中也の携帯。
仕事用の携帯…恐らく首領から。

『…ぁ……ッん…♡……ちゅ…や、さ…ッ』

「……んな顔すんな、ちょっとだけ待ってろ」

指が引き抜かれて中也が離れ、電話に出る。

「はい、中原で「ちょっと中也君!!?蝶ちゃんのとこついてから連絡一本もないんだけどどうしたの!?何かあった!!?」…い、いや…今少し蝶と戯れてまして」

「戯れって…ああ心配した、太宰君が呼ぶくらいだから何があったんだろうって思っ『ちゅうやさ…っ、離れちゃやなの…』…うん?蝶ちゃんもしかして泣いちゃってる!?ごめんね僕なんかがじゃましちゃって!?」

「い、いえ、そういうわけでは…ッ、蝶、ほら泣くな泣くな…ちゃんといるだろ?ここに………で、首領。ご用件は…?」

「…蝶ちゃんと合同で、お仕事頼んでいい?」
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