第17章 0
『ふ……っ、ぅ…は、あ……ぁッ…』
後ろのものが引き抜かれてから、中也はお菓子を作るからと言って、扉まで閉めて寝室から出ていってしまった。
中途半端にナカへ刺激を続けるローターを残していったまま。
どれくらい時間が経った?
気が遠くなるくらいにもどかしい。
『ぁあ…っ、ん、ぁ……ッ!…ぁ……っぅ…』
快感の波が来そうなのに、それにも関わらずすぐに治まってしまうそれ。
私が感じやすいのを知ってか知らずか、特別振動が弱くされてるようにすら思えてきた。
もどかしすぎる刺激から早く解放されたくて、結局私は自分で脱出する道を選ぶことに。
能力を使って縄から脱出…それから能力でナカに入れられていたローターを移動させると、私のナカの異物感が無くなった。
『ん……ッ、は…』
そして外に出て未だに微振動を続けるそれを視界に入れる。
どうやって止めるんだろう、これ…線でつながれてるタイプのものしか知らなかったから、止め方が分からない。
それに変に敏感にさせられたせいで物足りない気持ちにさせられてるし…全然足りないし。
立つのにはまだ力が足りそうにないから、ドアの前まで移動して、床に座り込んだままドアノブに手をかける。
『……中也…ぁ……ッ』
「…!?え、蝶…はッ!?お前なんで出てきて…って待て、そっから動くな今こっちカーテンしめてねえから!!」
慌ててカーテンをしめた中也はすぐに私の元に駆けつける。
「えっと…全部自力で抜けてきちまった感じ?」
『だ、って…だって、あんな意地悪し……ッ』
「ああああそうだな、分かった!!分かったから泣『ンン…ッ♡』ああ!!?」
私の頬に触れた中也の手にさえも感じちゃう。
ダメ、今触れられたらダメ。
『……ねがい…っ、助け……ッ…中也の指…がいい……!』
「指ってお前…!………俺の指の何がいい?」
『へ…っ!?』
中也からのまさかの返しにヒヤリとする。
「何がいいんだよ…どうして欲しい?」
言わねえと分からねえぞ、と言いながら私の口元を指でなぞる中也。
「こんなに涎垂らすたぁ珍しいじゃねえか?」
『ぁ…あ……ッ…そっち、じゃない…の……っ』
「…じゃあ何」
『………こ、っち………ッ…イ、かせて下さ…っ!!!?♡』
泣きつくように口にすれば、すぐに中也の指がナカに入ってきた。