第14章 わからない人
「…触っても?」
『!…ど、どうぞ……?』
蝶に許可を得てからチェーンを通されたリングに触れる。
二つ付いているうち、小さくない方のもの…俺の左手にはめているそれとよく似たもの。
『………っ、中也さ…ん……?』
「…これ、どこかからてきとうに選んできたようなもんじゃねえな。……お前はこの指輪がどういった類のもんなのかを理解した上で、身につけてるんだよな」
『…………外さないで…お願い……ッ』
「!?な、なんでまた泣いて…お、俺が外すわけねえだろ!!?」
突然懇願するように涙ぐみ始めた少女の指輪から手を離す。
なんで俺が外す必要がある?
いや、というよりなんで俺に外されるかもしれないだなんて考える?
『外さない…?……着けてて、いい…?』
「いいも何も着けてえなら着けてれば……つうか俺が渡したってんなら着けてろよ」
少し声を小さくしてしまいはしたが、恐らく聞こえてはいる。
そのせいか、蝶は目を丸くしてからまた俺の首元に抱きついてきつた。
「うおッ!?…って、んないきなり……!」
思わず支えきれずに後に倒れ込んでしまうと、蝶もそれに合わせて倒れ込む。
『きゃ……ッぅ…っ』
「!どこか打ったか!?どうした今の声!!」
『!!な、なんでも…』
「良いから言えって!」
明らかに小さく悲鳴をあげた蝶。
白状させるべく問い詰めれば、蝶は少し顔を赤くして恥ずかしそうに……いや、待て。何を恥ずかしがってんだお前は?
『……こ、し…ちょっと痛かっただけ』
「腰…って………!!!」
『…!……ねえ中也さん…中、もっかい…触ってもらっていい…?』
「もう一度触っ…………お前は!!俺を殺す気か何かなんですか!!?」
『ち、違…っ、確かめたい事があるだけで……』
落ち着け、確認とやらのためだ、とりあえず今日はこれ以上したら蝶の身体への負担がでかい、落ち着くんだ俺。
「…確認な。痛かったら言えよ」
『!……ッぁ…ンン…っ』
既に限界値までトロトロになっているそこは、指を一本入れただけでも卑猥な水音を響かせる。
生暖かくヌルヌルとした感触が俺の指を包み込む。
「…んで、何が確認してえの」
『ぁ…っ、さ、さっき何か裂けたような気がし……て…んぁッッ♡』
「裂けたって…処女膜か。上手いこと無くなってるとは思『!!本当!!?』お、おう!?」