第13章 愛ゆえに

両手で口元を押さえて必死に声を我慢しようとするも、すればするほど感度も増す。

何これ、下着の上からなのに気持ちいい…直接じゃないのに、恥ずかしいのに……ここ舐められるの、気持ちいい。

『…ｯはぅ……っ、ぁ、ｯは…っ』

｢……声出せよ、折角なんだ。我慢すんな｣

『ひ、ｯ！！？…っああｯ！！それはぁッッ！！！！』

ｸﾆｭ､と突起を甘噛みされて、想像もつかなかったような刺激が一気に身体中を走り抜けた。

思わず腕が勝手に動いて、中也さんの頭を離そうとする。

『だめっ、それだめ！！！それは、ｯあ…やだ、だめっ、きちゃう…きちゃｯ…あああ……っ』

しかしそこまで高められたところで違和感に気が付いた。

酷く感じさせられているのに、イけなかった。
なのに足がｶﾞｸｶﾞｸ震えて、もっとってお願いするみたいに腰が揺れて。

『な、にこれぇ…ｯ、イってないのに……っ!!?〜〜〜！！！！』

再び突起を甘噛みされたかと思いきやそこをｼﾞｭﾙｯと音を立てて吸い上げられ、それによって痙攣したように身体がﾋﾞｸﾝと跳ねた。

するとそれに気が付いたのだろうか、ようやく中也さんが下着を外して直接敏感なところを撫でる。

『ぁ、ぅ…っ、ぁあ……ｯ』

｢もうちょい鳴いとくか？｣

『へ……ッッ!!?嘘、ダメッ！！ダメダメ、それもうやらｯ、直接されたらおかしくなっちゃう！！！変にな…っふぁあ、んんっ！！！！』

ｼﾞｭﾙﾙ、とナカから蜜を吸い上げられ、初めての感覚にまた腰が揺れる。

『あぁ…っ、あぅ……ｯあ…ああ…っっ♡』

どうやら私はこの感覚が好きでたまらないらしい。
気づいた時にはもう嫌だとは言わなくなっていて、甘い声で鳴かされていた。

しかしずっとずっとそんな感覚でいさせてくれるわけもなく、今度はナカに中也さんの舌が入り込んでくる。

『ふあっ！！？…ｯひあっ、あああっ！！！！！』

それと一緒にｷｭ､と指で突起をつままれ、敏感になりすぎたそこを撫でられて、今度は頭を振り乱しながら激しく達した。

高まっていくだなんて感覚を感じる間もなく、イかされた。

『うぁ…ｯひ、どい……っちゅやさ…ｯひど…っ』

｢！…何が酷いって？｣

ようやっと私の方に来てくれた中也さんにすがり付くように抱きついて、泣いているのか鳴いているのか分からないような声でなきついた。