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第11章 縁というもの


『なんでそっち…ッ、そんなところっ!!』

「恥ずかしがらなくて大丈夫だって、可愛かったから」

恥ずかしがらなくていいとかいう問題じゃない。
なんでそっち?

中也さんは嫌じゃないの?なんで?
なんでそんなところに指をいれられるの?

それに、なんでそんなところで私は達しちゃったの…?

『そんなとこ…触っちゃ、だめ……っ』

「なんでだよ、お前が気持ちよくなれると思って『私の身体がおかしいだけだよっ、そんなところで感じさせないで!!…っ、中也さんが触っちゃ、ダメだよ……ッ』!そうか、お前知らねえのか」

知らない

その単語にピタリと止まる。
知らないってどういう事?
こんなところ、人が触るようなところじゃあないでしょう?

触りたくなるようなところじゃあ、ないでしょう?

「勿論全員がするってわけじゃあねえけどな?こっちを使って気持ちよくさせるってのはまあある事だ…蝶は初めてだったろうし知らなかっただろ。先に言ってやってれば良かったな」

『……こんなところを…?』

「実際どれくらいの奴らが試してんのかは知らねえけど、有名な方だしまだよくされてるだろこれは…悪いけどこればっかりはどうしようもねえんだな。感じて必死んなってるお前が可愛くて仕方ねえ」

驚いた。
こんなところを使ってこういう行為をする風習があっただなんて。

成人向け雑誌の一つも持っていないような中也さんが知ってるくらいだ、本当にある話なのだろう。

「後女はどこ触られても感じる身体になってんだ、お前がおかしいわけじゃねえよ。他よりそっちの方が感じる奴もいるっていうし」

『!…で、もダメ……中也さんの指で触っちゃ、ダメ』

「いいよ、俺がしたいんだから。今日はこの辺にしといてやるけどまたもっとよくなるようにしてやるから覚悟しとけ」

『………ッ、わけわかんない、なんでそんな平気で…っ?』

中也さんが私の頭に手を置いて、そちらを向かせる。

「じゃあ聞くがお前、俺のを口でする時にそういう風に考えてたか?」

『い、きなり何を……ッ、中也さん相手に考えるわけない…気持ちよくなってほし、くて……』

「だろ、そんなもんさ。元より体の役割的には普段触ってるとこと大差ねえんだし、何よりお前は綺麗だから」

さっきまで散々意地悪してたのに、ずるい顔で微笑まれる。
……部屋が明るいのもありかもしれない
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