第8章 07
ディ「いや待て本当に俺は…大丈夫…ハァ…だ」
手際よく準備を進めるさんにディーノは気怠げに片目だけ薄く開いて尚も大丈夫と告げる
『うるっさいなー…横腹ぶん殴るぞボケ!!
鬱陶しい!!よっ…と、』
くたりと綱吉のベッドへもたれかかり、辛そうに息を上げているにも関わらず何が平気なものか
さんは抵抗されない様にディーノの両手をベッドのフレームに縛り上げると仁王立ちでニヤリと笑った
ビア「はっ…!無様ね…」
ビアンキが鼻で笑うのも納得がいく
まだ幼さの残る少女が全身タトゥーの大人の男の主導権を握っているのだ
なんとシュールな光景だろう
一通りニヤニヤしたビアンキは ごゆっくり と一言残して部屋を出て行った
ディ「待て待て、ハァッハァ…待ってくれ!俺は…ッ…マゾじゃねぇッ!」
流石に傷の痛みより羞恥心が勝ったか…ディーノは抗議するが
『はいはい…ハァハァしないの〜』
ロマ「コレに懲りたら無茶しないこったな〜」
『そゆこと〜♪』
1ミリも話を聞いてもらえなかった
ロマ「ゔ〜…生傷はいつ見ても慣れねぇなぁ…」
ディーノを無視しつつロマーリオは顔を青くさせながら傷口に目をやると大きくため息を吐く
『なっさけないなぁ〜
まっ、ココはいいからダンナは下のガキ達黙らしてきてくれよ。そっちの方が得意そうだ』
さんは首だけロマーリオへ向けてニカッと笑うとディーノの大きな身体に跨った
ソレを見たロマーリオは先ほどのビアンキ同様 ごゆっくり〜 とだけ残して下へ下りていく