第5章 04
リ「すげえな…相手に何もさせずに終わらせるなんてな
ツナ ちゃんと見てたんだろうな?」
さんの強さを目の当たりにしたリボーンは驚きながらも綱吉に声をかけた
綱「う…うん…」
だが 綱吉も言葉が出ない様子だ
さんはタバコの煙をスウッと吐き出すと驚いて固まったままの綱吉を見た
『……巻き込んでごめん』
一言そう呟くとさんはまだ少し流れる血を乱暴に拭う
その様子に綱吉はハッとしたかと思うとさんに駆け寄り
綱「さんちゃん!!!血がこんなに!!はやく手当てしなくちゃ!!死んじゃうよ!!!」
血のついたおデコをシャツの袖で優しく拭った
『私はいい…怖い思いさせて悪かった』
さんは綱吉の腕を掴んで拭うのをやめさせる
獄「十代目!!女も縛り上げました!!それよりこれだけ騒いだら警察が来るかもしれません!!とにかくここを出ましょう!!」
獄寺の言うとおり長居はしない方が良さそうだ
山「さん!歩けるか?とにかく一回外に出ようぜ!!
もし無理なら俺が肩かすぜ!!」
山本は心配そうにさんの荷物を抱えて手を差し出した
『サンキュ…でもへーき!!とりあえず出るぞ』
そう言うと全員事務所を後にしたのだった