第3章 消えた両親
おそ松くん達から事情を聞くとこうだ。
朝起きたらおじさんとおばさんの姿はなく、残されていたのは「ニートたちへ」と書かれた封筒と「◯◯ちゃんへ」と書かれた封筒のみだった。
自分達宛の封筒を開くと、そこには旅行に行ってきますの一言だけだったらしい。
そして、今私は手渡されたおばさんからの手紙を読もうとしている。
さすがに私だけに宛てられているから皆には見せてはいけないだろうと思い、トイレに入って開けてみるとそこにはこう記されていた。
『◯◯ちゃん、いきなりで申し訳ないんだけどおばさん達は旅行に行きます。その間の家事は皆で分担してお願いね。
あと、これはおばさんからのお願いなんだけど、この一ヶ月でうちのニートたちから1人婿を選んで欲しいの。そろそろ私達も孫の顔が見たいし、◯◯ちゃんなら嫁姑問題もないし◯◯ちゃんのご両親からも承諾を得たから問題はないわ!
というわけでお願いします!
PS、いない間に作っちゃっても良いわよー!
松代』
ま‥マジで?
おばさん、手紙に託して逃げるとは‥。
しかもうちの両親からも承諾を得てるってもしかしてここに来る事になった理由はもしかしてこれ!?
おばさんの手紙で私は全ての謎が解けた。
でも結婚相手がおそ松くん達のうちの誰かになるって事に抵抗はなかった。
学生時代から仲が良いし、家族になったら楽しいだろうなーとは思ってるけど‥一ヶ月で決まるのだろうか‥。
とにかく皆にはこの事は言わないでおこう!きっと今後に支障が出る!
自分の中で気持ちを整理して、皆の元へと戻る事にした。