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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第40章 『ただいちどたけ』〜 相葉×二宮〜



「まさき……雅紀が…欲しいよ…」

涙で、声にならない声で、
やっとの思いで、雅紀に伝えた。

「いいよ~、もう俺も限界だもん…
……ニノ、俺に任せて…」

「…ん…」
「アレ…ある?」

雅紀が言う『アレ』っていうのが分かった俺は、
赤くなったけど、
そっと雅紀の腕から抜け出し、
押入れの奥から、使いかけのローションを出して来た。

ボトルの中身をチラ見した雅紀は、
少しだけ苦笑いしたけど、
そのまま何も言わずに中身を手の平に出して、
ゆっくり温めた。

その作業の一部始終を、
じっと見つめる俺に、

「そんな期待すんなよ~…俺、経験ないんだから…」
そう雅紀は笑った。


そうだよね……

雅紀はノーマルだって、
俺…分かってた。


だからここそ、近づけなかったんだし。

「だから、下手くそでも、笑わないでね…」
「なっ///そんなこと!!」

それじゃ俺が慣れてるみたいじゃん!!
まあ、経験は……ある、けどさ…


雅紀は温めてくれたローションを指に纏わせ、
俺の両脚を上に上げた。

そう……
ちょうど赤ちゃんがオムツを替えてもらう格好///

一気に、愛する人の目に、
思いっきり晒されているであろう、
袋とその後ろの……

想像しただけで、顔から火が出そう(≧▽≦)


「力抜いてね…」

雅紀の指が、俺の孔の周りをくるくると押しながら、
解すようにゆっくり撫でて、
その後、中に入ってきた、

「んっ…」

待ちわびた瞬間とはいえ、
どうしても漏れるくぐもった声…

そんな甘い声より恥ずかしいのはさ…
彼に指を、締め付けて奥へ引き込むように蠢いてしまう…ソコ…

自分の意思と関係なく…

恥ずかしい…
でも…

もう一回火が付いてしまった身体は、
止めることができない…

もっと……

もっとその先の刺激が欲しい…

じっと見つめる俺の熱い視線に気づいた雅紀は、
ちょっと困ったように笑った。


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