第6章 『甘いのがお好き』~松本×二宮~
胸の前でクロスさせた両手を、
無理やり開いて壁に押し付け自由を奪う。
潤んだ目で、俺のこと睨んでるけどね、
...そんな顔も、大好きだっつ~の!!
「かずゅの、可愛いアソコが、
見えちゃったぁ~♪」
ニヤニヤしながらそう言ってやると、
「もう─!!変態!ドすけっ///んん//」
可愛くない言葉を並べる、
その可愛すぎる口を、
黙れせるために、俺の唇でふさいだ。
重ねた唇の温かさ...
触れ合う肌の温もりに...
訳のわからない涙が、
溢れそうになって困った。
「かず...大好き❤」
「...知ってる..」
「かず...愛してる❤」
「...分かってる..」
「かず...かず..かずかずかず...」
.........
「...じゅんじゅん..離さないでね...」
「離すわけ、ないでしょ..か~ずゅ❤」
俺たちは、いつまでもその場所で、
強く抱き締めあっていた...
幸せ過ぎて、我慢してた涙が零れ落ちた、
そのとき。
俺の腕の中のニノが、『スンッ』と、
鼻を啜った。
この先に、何があっても、
こいつのこと、
離すことは、ない...
俺の生涯の中で、たった一人、
『死んでも守りたい』って、
そう思えた、大切な人...
自分の命に替えても、
愛したいって、そう思った唯一の人...
..............
何年も...
ずっと近くにいて...
ずっと、手が届かなかった人...
一番近くにいたのに、
一番遠かった人...
『二宮和也』
やっと、手に入れたよ...
死ぬまで...いや、死んでもずっとだ、
一緒に居ようね...
.........
「じゅんじゅん...また、
当たってるんですけど(*´з`)」
「あっ...( ̄□ ̄;)」