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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第40章 『ただいちどたけ』〜 相葉×二宮〜



「マジで?そんなことできるんだ?」

「うん…でも、それには、普段は絶対にその人の前に姿を見せちゃいけなくて」


ポイントとか、上司とか……

そんな死後の世界って……(。-`ω-)


「なかなかポイント貯まらないし…
死んだ人と話してると、俺も悲しくなって一緒に泣けるし…もう、毎日泣きっぱなしだったよ~」

フフフッ、雅紀らしいよ…全く…

「ニノが毎日俺を呼んでるから、早く行ってやりたかったけど…そうすると、オバケのままでしか会えないし」

オバケって…(´・ω・)

「会いたくて…ニノに会いたくて…」

まさき……

「会ってこの腕の中に抱き締めてやりたくて…

一人で死んじゃってごめんね、って…
ニノを残してこっちに来ちゃって…

こんなことになるんだったら、
あの時、告白しなきゃよかった…

そうすりゃ、ニノも俺のことはさっさと忘れて、新しい恋が出来たかもしれないのに…

そう思うと、自分が悔しくて、申し訳なくて…」


「…勝手なこと…言うなよ…」

「えっ??」


そうだよ。
何勝手にそんなこと言ってくれちゃってる訳??


「……俺が、どんな、気持ちで、毎日…」

「ニノ…」

「急に俺の前からいなくなって、どんなに会いたいって願っても、おまえは来てくれなくって…」

「……ごめん」

「…お前が急にいなくなるから、俺……」

「…………」

あ、ダメだ……泣いちゃう……(T^T)

「毎日毎日呼んでただろ?……聞こえてたんならさ、ちょっとでいいから……そういう事情で来れないって……でも、いつか絶対来るからって……

そう言ってくれても……よかったじゃん!

お前が全然応えないから……俺のこと、
怒ってるんだって……
俺だけ助かって、恨んでるんだって…

もう嫌いなんだって……

そう……そう、言い聞かせて……」


「ニノ!ごめん!!ごめんね〜?」

俯いて泣きじゃくる俺を、
雅紀の腕が引き寄せて抱き締めた。


………………なんで………

なんで、温っけえんだよ………

……オバケのくせにさ……


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