第40章 『ただいちどたけ』〜 相葉×二宮〜
そうでも思わなきゃ、
納得出来なくて。
あいつが死んだことも、
俺に会いに来てくれないことも。
説明着けてやらなきゃ、
俺は生きてけないじゃん…
お前に恨み事でも言ってなきゃ、
俺……
そうやって過ごして来た、
何度目かのクリスマスイブ。
あいつはやって来たんだ。
「ニノ…お待たせ……」
お待たせじゃねーし///
「ずっと来れなくてごめんね…」
別に待ってたわけじゃないから……
「いつもいつも、呼び掛けてくれたのに…」
……き、聞こえてたんかよ(# ̄З ̄)
「…ニノ…会いたかったよ~」
…………
「だいたいさ、おまえ、なんで透けてないの?」
「あ~、これ?良く気付いたね!」
そら、気付くわ(-"-)
「ニノ…俺がお前に会いに来れなかった訳、聞いてくれる~?ちょっと長い話になるんだけどさ…」
「…なんだよ…訳って…」
脚を床に下ろして、
ベッドに座り直した俺の前に、
透き通ってない、
そこら辺にいる人と変わりなく見える雅紀は、俺の前に胡坐をかいて話し始めた。
雅紀は、自分が死んだことが分からなくて、
迎えに来た死神に『いかない』って、駄々を捏ね大騒ぎしたそうで…
子どもだって、ここまでごねる人はいません!
そう呆れられても、雅紀は絶対に死んでないって言い張ったんだって。
「だってさ、俺、ニノの返事聞いてないし…
それに、お前泣いてたじゃん?あれって嬉し泣きじゃないかな~?ってそう思ったから…死んでる場合じゃないじゃん??」
急に何だよ……(´・ω・)
「…そんで?…その後どうしたんだよ??」
「あ~、それでさ……」
雅紀があんまり力ずくで抵抗するもんだから、
困った死神が言うのには、
自分の手伝いをしろと。
その働きを上司がチェックしているから、ポイントが溜まれば年に一回だけ、会いたい人に会いに行ける。
しかも、生きていた時の身体を使って…