第40章 『ただいちどたけ』〜 相葉×二宮〜
「俺がどんなに好き好きビーム送っても、
ちっとも気付いてくれなくて」
………嘘、だ……
「2年も一緒にいるのに、その可愛い手も握れない俺が、もう情けなくて…
どうしても、気持ちを伝えたくなっちゃって…」
「……まさ、き…」
「断わられてもいいんだ!何度でも、もう分かったよ!付き合えばいいんだろ~?って。
そう言われるまで、くじけないで好きだって伝え続けるんだ!!俺…」
そこで雅紀は、真っ直ぐに立って、
大きく息を吸い込んだ。
「二宮和也、俺はあなたが好きです!
俺と付き合ってください!!」
身体を半分に折って、右手を差し出した雅紀。
嘘だよ??
そんなこと…
そんな奇跡、あるはずないよ!
それに俺、好き好きビーム受け取ってないもん!
だいたいさ、好き好きビームってなんだよ?
そんなの聞いたことな…
「ニノ…、答えは?おまえの気持ち、聞かせてよ」
「俺……俺は………」
涙が溢れそうで…
人生で最高の瞬間に、
最悪に不細工な顔しちゃうよ、これじゃ///
だけど…
答えなんか決まってる……
応えるまでもない!
「ニノ…」
もう///
答えるよ!答えりゃいいんでしょ?
あ―――――――――っ//////
顔から火が出そうに熱いよ(≧▽≦)
「俺、俺も…お前が……」
その時、頭上から大きな声が振ってきた。
「きゃああああああああ―――――っ//////」
反射的に見上げた上から、
子どもが降ってきたんだ。
驚きで動きだせない俺に、
咄嗟に手を広げて落下物を受け止めようとした雅紀。
えっ?嘘!!
時間にしたら、0.2秒の間の出来事。
雅紀は、受け止めた子どもと一緒に
歩道に叩きつけられた。
俺の目の前で………