第40章 『ただいちどたけ』〜 相葉×二宮〜
無視することには慣れていた。
風呂に入って、部屋に戻ると、
『そいつ』はまだそこに居て…
何でここに居るんだよ?
クリスマスイブだぞ!!
会いたいやつの一人や二人いね~のかよ///
そこに行けや///
イライラしながらも部屋の電気を消し、
布団に潜り込んだ。
寝てやる//////
…………
……
そう言えば、俺、もうこいつが来てから、
ずっとシてない…
…………(。-`ω-)
それに気付いてしまったら、
ど~っしてもシたくなってしまい…
頭の中は、1週間前に入れたままの、
DVDのお姉さんでいっぱいになってしまった訳で。
…………(-_-;)
「だあ―――――――っ!!ダメだ!
寝られねぇ~///」
布団を大きく捲った俺は、暗闇に向かって叫んだ。
「いい加減にしてくれよ!!」
…………
当然だけど、返事なんかなくて///
………
「なんなんだよ?何で俺なんだよ??
他に行ってくれよ…頼むから…もう、俺を解放してくれよ……頼むよ………マジで……なあ…」
「…やっと声を掛けてくれたね」
頭を抱え込んだ俺の耳に、
確かに聞こえた、懐かしい声……
………嘘……
そんなはずは……
でも……
「ま…まさき……雅紀なの?」
「そうだよ、ニノ…俺だよ…」
暗闇の中に、
ぼんやりと浮かんだのは……
「…まさき……お前…なんで…」
それは、俺が会いたくて会いたくて、
毎日願って、どんなに待っても、
現れてくれなかった待ち人…
相葉雅紀、
その人だった。
同期入社で、一番の仲良しだった…
そして、
俺の、
俺の、
大好きだった人……