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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第39章 『大切な日には』 【大野智BD記念】


【ニノ】

俺だけだと思ってた。
あの人の……

大野智の唇を知っているのは。

みんなそれぞれ、あの人とキスしてたのに、しれっと何事も無かったみたいな顔してたのか…(-_-#)
↑二宮さん、あなたもです


「ぶっちゃけるるとさ、
俺はその先を何度も誘われて、
その度にのらりくらりと交わしてきた。

でも、それももう限界が来てる。

はっきりと突き放すか、受け入れるか、
二つに一つ…

俺はずっと考えて来た。
家族より近いところにいる智くんと、
そういう関係になるって言う事について。

ずっとずっと、考えて…たどり着いたのが、
今回の結論だ」

そこまで言って、翔ちゃんは俺達3人を見廻した。


……翔ちゃんが出した結論…

松潤も相葉さんも、じっと翔ちゃんのことを見つめている。

その先の答えを待ってるんだ。


「俺は、智くんを抱く…
それは、3人も一緒に…だ」

「だ、抱く??」
「三人も?」
「一緒に??」


翔ちゃんの言葉に、俺たちは、
呆然と立ち尽くした。

何をどっから噛み砕いて理解したらいいのか、
もう分からなくって…

分からないけど、
翔ちゃんに、何をどう聞けばいいのか…?

それすらも分からないでいた。


頭の中を整理しなきゃ///('_')


翔ちゃんは大野さんと5回以上キスをしていて、
その先も強請られている。

俺たちはそれぞれ、あの人と、
一回ずつキスをしている。

そんな俺たちを、
一歩抜きに出た翔ちゃんは一緒に仲間になって、
大野さんの願いを叶えてやろう…

そう言う。


………いや、待てよ?

俺たちは…少なくとも俺は、
大野さんに『その先』を強請られてはいない。

だったら…

俺たちは、お邪魔虫になるんじゃないのか??


「俺は、翔くんと違って、大野さんに
セックスしたいとは、言われてないんだ…」

その時、松潤が少し悔しそうにそう言った。

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