第39章 『大切な日には』 【大野智BD記念】
【潤】
「あのさ…翔くん…大野さんは…そのこと…」
そうだよ///
それって重要でしょ?
いくら俺たちがそうしたくても、
あの人がいいって言わなきゃ、犯罪だもん!
相葉くんが、大きく頷いている。
俺の質問に、翔くんは鼻で笑って、
背もたれに寄り掛かって脚を組んだ。
「あのさ。分かってるはずだよね?智くんがどれだけ嵐のことを愛しているか…」
「それは、そうだけど…」
ニノも身を乗り出す。
「それとこれとは、さ……」
相葉くんは、もう翔くんの話に
着いていくのがやっとらしく…
まあ、俺もだけどさ。
「よし。じゃあさ、
ちょっと方向を変えようか?」
方向?方向って、何を……
「この中で、智くんとキスしたことある人は?」
……………
心の中まで見透かすような、翔くんの上目遣いに、俺たちはまた、固まった。
キス?………キスって…(・・;)
「答えられない?じゃ、質問を変えるよ!
この中で、智くんとキスしたこと、
ない人……いる?」
翔くんの言葉に、
俺は隣の二人をちらっと見た。
真ん中の相葉くんは、口を開けて、
翔くんのことを見ている。
ありゃ、完全に思考停止したな…
ニノは、その向こうで、
やっぱりこっちを、こっそり見ている。
………誰も否定しない、ってことは…
「俺はあるよ……数でいったら、まあ、
これ以上は……」
翔くんはそう言いながら、片手を開いて俺たちの方に向けた。
「ご、5回も?」
「嘘っ?そんな…」
「………」
「ニノは?」
「1回だけ…」
「松潤は?」
「俺も、1回、だけ…」
それを聞いた翔くんは、
満足げに、にっこりと笑って立ち上がった。
相葉くんは聞かなくても、1回だって、
分かったんだな(-o-)