第39章 『大切な日には』 【大野智BD記念】
俺は智くんが、キッチンでマグロと格闘している姿を想像して、胸が熱くなった。
「翔ちゃん、感動して泣かないでよ~?」
うるせ~///(-"-)
ニノのヤツ、よく分かってるぜ、俺の事…
「それ、お大野さんの…?」
松潤が俺の手に抱えられたままのワインに注目した。
あ、そうだ~!
これ、開けなきゃ…って!!本人いないじゃん///
「開けてみようよ~!飲んでみたいじゃん!」
相葉くんはそう言って立ち上がり、
俺の手からワインを受け取った。
「だって、智くんが///」
「じゃ、こうしよ❤ここにある真新しいグラスに入れて寝室に行こうよ!そこで乾杯すればいいじゃん!」
「おお~、イイね♪大野さんと、俺たちの新しい生活に…って?」
ニノと松潤が、悪い顔して笑った。
「「「お~っ!!」」」
俺がblueの包装紙を剥いてワインを取り出すと、
3人が賛辞の声を上げた。
「高そうだね~」
「カッコいい~」
「赤なんだね~」
コルクを静かに抜くと、
低くて品のイイ『ポンッ』という音がして、
辺りに芳醇な赤ワインの香りが立ち込めた。
それを五つの華奢なグラスに注いで、
俺たち4人は、主賓の待つ寝室へ向かった。
ベッドの上には丸まって眠る智くんがいた。
「ふふふ、可愛い顔して眠ってる…」
俺はグラスをチェストに置いて、
智くんの隣に腰を掛けた。
3人が俺を見まもっている。
日に焼けた浅黒い頬をするっと撫でても、
智くんは全く起きない。
「汗、かいてる…暑いのかな?
…ちょっと脱がせちゃう~?」
俺の提案に、誰も異議を唱えない。
「誰も止めないのかよ…」
そう笑いながら、トレーナーを脱がそうとすると、
智くんは万歳をして俺を手助けした。
寝ているのに、だ!
そんな彼を見て、
3人は笑いを堪えて肩を揺らしている。
全く…この人、酔ってたら
襲われても分かんないじゃん(-_-;)