第6章 『甘いのがお好き』~松本×二宮~
《二宮side》
俺たちは、まだ、
こういうことに慣れてない。
なのに、
聞いたこともないような潤の声や、
赤みが射した背中が、
快感に反り返るのを見ると、
つい、夢中になってしまい、
本能のままに彼のこと、
追い込んでしまう。
意識を飛ばした潤の横顔に、
「ごめんね...」と呟いて、
髪を撫でた。
名残惜しいけど、
彼の中から出て、俺のと、
潤の出したものの、後始末をし、
脱力した愛しいひとの身体を、
胸の中に抱き締めた。
「潤...好きだよ..
潤...愛してる❤」
あどけない頬にそっと、
くちづけると、潤はぼんやりと目を開けた。
「....かずゅ..ぎゅっと..して..」
穢れを知らない、子どもみたいな、
潤の目に、何だか俺は、
胸の奥のとこが、ぎゅっと苦しくなる。
↑散々、The.大人..なことしといて//
そんなだからさ...俺は当然ね...
潤を抱き締めてるだけで、
俺のは『復活の兆し』が、ね...
それに気付いた潤が、
「...かじゅ..まだ、足りないの?」
甘えた声でそう言いながら、
俺の腰をさわさわと撫でる。
それだけで、全身総毛立つ俺は、
彼の目を覗き込んで言うんだ。
「..もう一回...しよっか♪」
「えっ?..だっ、ダメだよ..かず、腰が...」
やっぱり俺の身体のこと心配してくれる潤は、
俺の提案に、焦りつつも、
嬉しさを隠せないから、
もう、しどろもどろな訳で...
ほんと(^^♪こういうとこ、
可愛くって仕方ない!
「俺ね~、明日、オフなんだ~
..だからぁ...❤」
俺は、枕の下に隠しておいた、
♠のエースを、潤に見せた。