第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
【雅紀】
ニノは俺とのこと、どう思ってるのかな?
どうしたい、とか、
どうなりたい、とか…
そういうの考えてるのかな?
俺は、あの日を境に、凄い変わった、っていうか。
もう、ニノが俺の中心にどっかり座ってしまったような感じで…
一言で言ってしまえば、
『気になって仕方ない…』
なのにさ~(*´з`)
ニノはちっとも変わってない…
いつもの余裕で、
俺とも今まで通りに接するし、
俺を意識してドキドキする、
なんてこと、全く無さそう…
どうしても払拭できないモヤモヤを抱えたまま、いよいよ明日からコンサートが始まる。
『Anniversary Tour5×20』
俺達はデビュー20年目に突入した。
20年だよ!?
これって凄くない~??
松潤も言ってたけど、親よりも一緒にいる…
もう、なんていうか、空気に近い感覚かな~?
その空気を、『特別』に変えようっていうんだから、
そりゃあ、並大抵の事じゃないよな~
一気にどうこう、なる訳ないか…(´-`*)
俺ががっつき過ぎなんだよな…多分…
札幌へは前乗りしてリハーサルに臨む。
飛行機は、翔ちゃんの隣だった。
このタイミングで、翔ちゃん…でも、その向こうには、通路を挟んでリーダーがいるし。
俺の隣も、通路の向こうにニノと松潤。
………いいけどさぁ、
そこが並ばなくたって…(;・∀・)
「今回は雪の心配いらなそうだね~」
翔ちゃんがそう言ってシートに深く腰掛けた。
「だね~、よかった、雨降りそうだけどね」
「まあ、雨でよかったよ~雪じゃね~…」
ホントにそうだよね。
来てくれるファンの子たちが気の毒だしさ。
………そう言えば、翔ちゃんとリーダー、
ちゅうしたって…
詳しく聞きたいな~♡
でも、ここじゃ話せないし…
でも気になるし…
そうだ!!o(*⌒―⌒*)o