第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
翌日は、ほぼコンサートと同様のリハーサルが行われる。
千葉の大きな会場を借りて、
セットも8割持ち込んでの、
本番前ラストの大掛かりなリハだ。
会場に一番乗りした俺に、
相葉くんが声を掛けて来たんだ。
「び、びっくりさせんなよ~…」
「気合い入ってんのかな?櫻井翔としては♪」
「ま、まあねえ…そら、気合い入るでしょ~」
「俺も…早く目が覚めちゃったし…」
「おはよ~」
「あ、おはよ!リーダー」
「…おはよ…」
相葉くんと話していたら、急に智くんが、松潤と一緒に登場するから、すげ~ビックリした(@ ̄□ ̄@;)
智くんは俺をチラッと見て、そのまま二人で行ってしまった。
………松潤と…一緒、だったな(*´з`)
「……翔ちゃん、何かあったんだ!」
「えっ??な、なんか、って~?」
鋭い相葉くんのツッコみに、『あった』と認めてしまっている、俺の狼狽えっぷり…(;´∀`)
「何があったの?進展したの?」
「しー!!声デカいって!!」
通路の脇で、ごちゃごちゃしている俺達。
俺は慌てて、相葉くんの口を塞いだ。
「…ごめん…んで?何かあったの~??」
「何がってさ~…そんな、大したことは…何も~」
相葉くんが、キラキラした目で俺を見ている。
「………ちゅう、した…」
自分で言って赤面する俺…
女子高生、再び降臨、だよ(≧▽≦)!!
「チュウ~!?凄い進展じゃん!!
どんなチュウ??どんな??」
「どんな、って…(≧▽≦)」
もう~///恥ずかしいから止めて欲しい///
「おっはようございま~す!」
ニノの登場で、相葉くんの追及は、何とか逃れることができた。
俺達は、ぎくしゃくした空気には気付かない振りで、楽屋を目指して歩き出した。