第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
「こんな隅っこでコソコソして…なんの内緒話してたの~?」
大野さんはいつもと同じに、ニコニコしてる。
…してるけど…気のせいかな?
なんか目が笑ってないような…?
「内緒話なんて…そんなんじゃないから…
ねえ、あっちでシュークリーム食べよ♪」
翔ちゃんは大野さんの手を引いて、さっさと行ってしまった。
俺とコソコソしてるの指摘されて、
なんか焦ってたもんな~(^^;
リーダーには誤解されるようなこと、したくないのかな?
恋のライバル…いや、同志?
そんな存在の翔ちゃんの後姿を見送りながら、
さっき、落ち込んでいた気持ちを奮い立たせながら、俺も二人の後に続いた。
ふと見ると、ニノは松潤とパソコンを覗き込みながら、何やら談笑中。
……凄い自然な笑顔で、笑い合っている。
何見てるのかな~?
………(*´▽`*)
ちょっと前の俺なら、二人の間に割って入ったかもしれない。
ニノに、ちょっとでも俺の方を見て欲しくて。
でもさ…
今は何だか行けないよ…
告白してから、なぜだか、妙に意識しちゃうっていうかさ~。普通にしてれば、どうってことないのに…
これじゃあ、翔ちゃんに、『小学生か』ってそう言われちゃっても、文句は言えないな…
大きくため息をついて、ケータリングの方へ行こうとした俺を、ニノが呼んだ。
「ねえ~、相葉さ~ん、ちょっとこれ見てよ♪
超面白いんだけど…」
「え~??何なに~??どれどれ~?( ◠‿◠ ) 」
あ……
俺ってこんなに単純だったっけ?
↑気付いてなかったのかい///
さっきまでのスーパー落ち込みはどこへやら、
ニノに呼ばれてホイホイ行っちゃう俺…
もし犬なら、きっと、
シッポブンブン振ってるんだろうな~(-ω-)/
「ほら、これ♡」
ニノに腕を引かれて、顔がグッと近づけと、
さっきまでの俺は、もうどっか行ってた。