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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮



心で泣きながら…

それでも、もしかしたら
『もう寝ちゃった~?』
な~んて、来てくれるかも…という、
微かな希望を捨てきれない俺は、
村も救ってないくせに、
朝の4時近くまで眠れないでいた。

それでもついに、ニノは来てくれなかった…らしい…


次に目が覚めたのは、10時ジャスト。
ニノの携帯の目覚まし音で、
俺の意識は徐々に覚醒していく。


あ…朝だ……

俺結局、寝たのか~…

ふと気が付くと、目の前には、

目の前には………

「おはよ…起きたんだ~」

赤く充血したニノの目が、直ぐ前にあった。

「………」
↑予期せぬアップに固まっている

「ごめんね~夕べ…もっと早く終わるかな?
って思ってたんだけど…」

「………」
↑絶賛硬直中

「ふふ、凄い寝癖だよ?もう起きようっか♪
相葉さんもシャワーするでしょ?」

そう笑ったニノは、流れるような動作の途中に、俺の頬に唇をくっつけた。

それは、あまりにも自然すぎて…

「………」
↑再び固まり、心臓停止…(゜゜)


ニノは、そのまま俺を残して布団から出ていった。


…………

…なに?なにがおこったんだ?


今、俺の、ほ、ほ、ほっぺに、ほっぺに…

ヾ(≧▽≦)ノマジか、マジか、
マジかよ――――っ!!


ベッドから飛び起きた俺は、
両手でガッツポーズをした。

おはようのチューしちゃった❤

夕べ、1つのベッドで一緒に寝ちゃった❤


叫び出したい衝動を、必死に抑えて、
俺は喜びを全身で受け止め、ベッドで小躍りした。

ニノと、一夜を過ごしてしまった。
初めての朝を迎えてしまった。

あ~///もう、なんていうか、この気持ち…
どう表現したらいいのか!!!


俺は、嬉しさで溢れ出しそうなロマンティックを抱き締めながら、ニノの待つリビングへとスキップで向かった。


(補足)
……残念ながら、シャワーに行ってて、
待ってた訳じゃなかった、けれど…

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