第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
手持ち無沙汰でビールを飲み干した俺に、
黙っていてもニノが二本目の缶を持ってきてくれた。
「今日は泊まってけばいいよ。明日もどうせ同じとこいくんだしさ~♪」
「えっ??…泊りって…あの…」
「なんか予定あるの?この後…」
予定??そんなのある訳ない!!
「ないよ!予定なんか、全然ないけどさ!」
上擦った俺の返事に、ニノはクスリと笑って、
「じゃ。決まりね」…って……
天使かよっ///(≧▽≦)
スマホで、何か観ていたニノが、
「あ~、なんか迷ってんだな~」
と笑った。
「何が?」
当然、そう聞くよな~?
そんな俺に、
「ピザ持って、俺んち目指してる人…ほら見て?」
そう言って画面を少し俺の方に向けるから、俺は言われるままに、覗き込んだ。
見ると、止まっていた丸い小さい点が、
道を引き返してくるのが分かった。
「さっき近くまで来たのに、
迷っちゃったんだよね~」
そう言いながら、一緒にスマホを覗き込むからさ…
顔が…顔が、近いってば///
息が頬にかかる程に頬を近付けられて、
俺は思わず少し身体を引いた。
それに気付いたニノは、そのまま、俺の目をじっと見つめた。
…………………
その距離34㎝、小動物みたいな可愛い目が、
俺の邪な心の奥まで、見透かすようで…
堪らなくなって俺から目を反らせた。
その瞬間……
「ねえ…キス、しちゃう?」
悪戯っぽいニノの声が俺に耳に飛び込んだ。
///えっ???……
飛び込んでは来たけど、理解できない(;・∀・)
慌ててニノの顔を見た、again…
「………」
言葉が出ない俺に、ニノは、
「ちょっとさ、恋人っぽいことしてみる?」
って……
「こっ、こっ、こっ、こ///」
「んふふふ…何、テンパってんだか?」
ニノの唇が、少しずつ俺んのとの距離を詰める。