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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮



「上がって~」

ニノの後ろに付いて玄関で靴を脱いだ。

慣れ親しんだニノの家の匂い…
何だが、今日は特別甘酸っぱく感じてドキドキする。


しっかりしろ!!俺!
今からこんなじゃ、もたないぞ///

俺は、さっき誓った『並々ならぬ覚悟』を再確認するために、左胸のシャツを、ぎゅっと掴んだ。

「何やってんの?早く入れよ~」
「あ、う、うん…」


リビングは、いつも通り。
出掛ける直前までやっていたんだろう。

ゲーム機のコントローラーが転がっている以外は、
きちんと整頓されている。

……誰か、片付けてくれるんでもないらしいから。
↑ここは以前に確認済み。

お掃除好きの彼は、いい奥さんになる…

って//////
俺、何考えてるんんだよ(*ノωノ)


「ねえ、そんなとこで百面相してないで、
こっち来て座りなよ~」

気が付けば、ニノがビールを二缶抱えて、
ラグに腰掛けるところだった。


なんか俺、もうこの段階で、
変なヤツになってんじゃね~??


大きく息を吸ってから、ニノの斜め向かいに座った。

ニノはいつもの感じで、プルタグを引いて、俺に向かって少しだけ缶を上げて飲み始めた。

「い、いただきま~す!」

緊張してるせいか、ビールの泡は乾いた喉に、いつも以上に刺激的に絡みついた。

「あ~、うめっ///」
「だよね~♡」

ニノの笑顔に心臓が跳ねた。


それから、小腹がすいたってことになって、
ニノがいつも利用している流行りの宅配でピザを頼んだ。

「直ぐに来るからさ~、一緒にゲームでもしてる?」

「あ~、俺はいいよ。見てるからやれば?」

「そっか、じゃあ俺もいいや」

いつもは、俺に断らなくてもさっさと始めるくせに、
今日は何でやんないんだろ?


ソワソワする俺にとっては、
寧ろニノが夢中でゲームでもしてくれていた方が、気が楽だったんだけど…


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