第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
……いよいよとか言うなよ~(^^;
緊張するじゃんか!!
「いや、いよいよってことも無いけど…
ニノが家に来いって、いうからさ…」
「頑張れよ!!」
そう笑って肩を叩いた翔ちゃん…
頑張れ…って………
………
頑張るか!!
折角のチャンスだし…
最後までとはいかなくても、
少し進むことは出来るかも…
いや!進めたい!!
このモヤモヤした気持ちに、決着を付けたい。
俺は、ニノにとって、どんな存在なのか。
ちゃんと聞きたい。
大急ぎで…でも、隅から隅まで、しっかり洗って、
俺はまだ半分濡れた髪でニノの待ってるスタジオへ舞い戻った。
「お待たせ!!」
「早いね~。じゃ、行こっか」
「うん、あ、マネに…」
「今日は、相葉さんの車で、相葉さん家行くから、って、もう帰しちゃったよ~、まずかった?」
「マズいなんて!!全然!いいです…もちろん…」
ニノと並んで歩き出した俺の視界に、
帰るために、ずっと離れたエレベーターに乗った翔ちゃんが見えた。
彼はドアが閉まる寸前、俺に向かって親指を立てて見せた。
その瞬間、ドアが閉まって、翔ちゃんは消えた。
……ターミネーターかよっ///(;^ω^)
「翔ちゃん、何で親指立てたんだろ?」
俺だけに送られたと思ったサインに、
ニノもしっかり気付いていたみたいで…
「さあ~?大した意味はないんじゃない?」
しれっとすっとぼけて見せたけど、
ニノにチラリと顔を覗き込まれて、
ドキッとした。
やめてくれよ~///(≧▽≦)
その目で見られただけで俺、
疚しいことが無くても、ドギマギしちゃうんだってば!
そんな俺から、さっと視線を外して、
「ほら行くよ!すみませ~ん!乗りま~す!」
ニノと急いでエレベーターに乗った。