第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
【雅紀】
翔ちゃんがリーダーの事、
そういう目で見ていることは、何となくだけど分かっていた。
俺と同じ目をしているからさ…
何となくね…(^^;
いきなり行き詰まっている俺たちだけど、
このままって訳にはいかない。
俺たちは、お互いに何の解決策も見出せないまま、
それでもお互いの成功…を祈って、
↑性交の間違いではない!
↑分かってるわ!!(;一_一)
水で乾杯して、その日はお開きにした。
家に帰った俺は、健闘を誓った翔ちゃんとの固い握手を思い出し、そのままの勢いでニノに電話した。
RRR~♪RR…RRR~
「…はい…」
「あ、二、ニノ?俺だけど、雅紀!」
「うん…分かってるよ…」
そう言ったニノは、電話の向こうで笑っている。
「な、何だよ?なんか、お、おかしいか?」
「フフフ…だってさ、雅紀って…そんな風に呼んだことないじゃんか…」
ニノはまだ可笑しそうに笑っている。
一瞬、頬がカッと熱くなったけど、
負けて堪るかよ!!
今日の俺は、いつもと違うんだぜ!
並々ならぬ覚悟をもってるんだ。
「あ。あのさ、今度、いつ会えるかな?」
「いつって、明日もリハで会うじゃん。」
あ………(-.-)
そういうこと、言ってんじゃなくて!
だから、その……
ああああああ////
「俺んち、来る?」
「はっ?へっ?」
「ふふふ、大丈夫〜?相葉さん」
「あ、いや、今、あの、何て……?」
電話越しでも分かるよ。
ニノが笑いを堪えてるの(;_q)
「だからね。リハ終わったら、俺の家においでよ」
「ニ、ニノの家?い、いいの?」
「いいの、って、よく来てるじゃん」
いや、まあ、行ってはいたけどさ……
ちょっと今回は意味が違うっていうか、
その、つまり……
………………からの、翌日スタジオ、なう。
「おーい、そこの二人〜、やるってよ!」
翔ちゃんの声で、俺たちは立ち上がった。