第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
練習時間はそんなに長くなかったけど。
何しろ、抱き合ってるくらいに
ぴったりくっついちゃうから……
俺はもう、反応しちゃって大変だった…
男のニノと密着して勃つってさ…
もう、そうとしか言えないじゃん!
認めるしかない…
俺は、ソッチなんだって。
しかも、反応しちゃうのは二宮和也だけに何だって。
……だから。
こんなこと言ってもいい訳にもなんないけど、
俺は男が好きなヤツなんじゃなくて、
人間『二宮和也』が好きで、
んで、人間愛、なんて綺麗ごとじゃすまないところまで気持ちは来ているんだってこと…
『ニノとエッチしたい』
そういう目で、見てしまっている自分を、
俺はようやく認め、
先に進むためには、告白するしかないと思ったんだ。
ツアー中は、あいつに打ち明けて、
『キモッ』なんて言われてしまったら寝込むことは分かり切っていたから。
何とかそこは乗り切った…
ダンスを間違わないように、ってだけに集中し、
時々少し反応してたけど、
長いセーターのお陰で、何とかバレずに済んだ。
そんで俺は、意を決してニノに打ち明けた。
そしたら、『知ってる』って…
あーーーーっ///もう、なんなんだよ??
知ってる、の続きは?
知ってたお前は、どうなんだよ??
俺はもう、頭を抱えるしかなかった。
そんな悶々とした思いを抱えながら、
まさに着かず離れずの毎日…
いつも通り過ぎるニノに、
俺の不安も不満も、もう限界まで来てたんだ。
そんなある日……
俺はちょっとした転機を迎えた。
それはまさに、
青天の霹靂とも呼べる出来事だったんだ。
注意:ここで、やっと翔くんの前で、
相葉くんが溜息を吐いたその直ぐ後に戻ってきました。
同じように、悩める二人が、奇しくも
同じ空間で同じような顔を付き合わせたことになります。
相葉くんに溜息を奪われた形の翔くんは……