第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
注意:時間は少し戻って、
相葉くんが翔くんの前で盛大に溜息を吐く前の話です。
【雅紀】
実はさ。
俺昨日、大好きだった…いや、
もちろん今も大好きで堪らない人に、
『好きだ』ってそう言ったんだ。
そしたらさ。
なんて言ったと思う?そいつ…
『知ってる』
って………
はあっ~??ってなるよね?
俺はさ、
もうず―――――っと悩んでて。
言おうか?言うまいか??
言ったらどうなるんだろう?
馬鹿にされるかな?
冗談だって思うかな?
ちゃんと受け止めてもらえる確率は、
かなり低いよな~(;´∀`)
それでもさ。
どうしても言いたくて!
この燃える気持ちを、伝えたくて…
毎日毎日、気が狂いそうなほど悩んでて。
んで、やっと昨日。
勇気を振り絞り捲って告白した……のに。
『知ってる』って……
知ってるって何だよ??
どういう意味なの??
何しろ一番近くにいる他人だからね〜
親より俺のいろんなところ、知ってるし、
兄弟よりも一日の大半を把握してて。
そんな肉親よりも近い存在のあいつに、
『好きだ』ってうには、
俺だってそれなりの覚悟はあってのことだ。
そんな、並々ならぬ覚悟をしてまで、
告白したのは、
もう、隠し通すことに…
我慢することに…
限界を感じたからだ。
あいつの、漏れだす無駄な色気に、
俺も下の子も、
最早限界!
その決定打は、去年のツアー…
『untitled』
俺はそこで、ニノとふたりでコラボした。
『UB』
ニノがトイレで、俺が風呂。
ユニットバスの気持ちを歌った歌。
……そー言っちゃうと、ふざけた歌だと思うだろうけど、歌詞はやたらと甘めでさ。
『どこにいたって、離れられない』
『付かず離れず、君と並んでいる』
そう……
俺とニノの関係性を折り込んだ歌詞。
その中でニノと俺は、
身体が、かなり密着する……
密着するなんてもんじゃないレベルで、
ニノとくっつくペアダンスを踊ることになったんだ。